Google 盲目・難聴でもイラスト描写、作曲ができるAIを研究

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Googleとニューヨーク大学の連携による「Ability project」は、盲目、難聴などの障害を持つ人々をサポートするAIツールの開発を始めた。このAIツールを活用することで、聴覚障害者が作曲したり、視覚障害者がイラストを描いたりすることができるようになるという。この取り組みは、「米国の障害者の多くがテクノロジーと関わる自信がない」という調査結果がきっかけで始まった。今回のAI開発によって、身体的な障害にかかわわらず、多くの人がその才能を発揮できるようになる未来が期待されている。

米・ITメディアVentureBeatによると、このAIを使えば、動きや音をイラストに変換することができたり、顔を動かすことで音楽が作成できるようになるという。将来的には、市販のウェブカメラとPosenetというGoogleのAI機械学習フレームワークを使用することで、体の動きを検出し、楽曲作成などを可能にしていく。米Pew Research Centerの研究では、アメリカの5600万人を超える障害者にアンケートを取ったところ、60%以上の人が「パソコンやタブレットを使うことができない」と答えたという。今回の開発は、そのような機器を扱うことのできない人々が、使いこなせるようになるための取り組みだ。

Googleは、これまで聴覚障害者の作曲家Jay Alan Zimmermanや、盲目のデザイナーJosh Mieleたちとともに、オーケストラを作っている。オーケストラの一員であり、デザイナーであるClaire Kearney-Volpeは、「今回のGoogleの取り組みで、障害を問わず、内なる才能を持った人々の力を引き出せたら」とブログに綴っている。