機密情報を漏らすことなく共同で製薬研究ができるシステム

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マサチューセッツ工科大学の研究チームは、機密情報を漏らすことなく、協力してAIを用いた製薬研究ができるシステムを開発した。このシステムによって、製薬研究におけるAIの機能を強化し、研究を効率的に進めることができるという。

AIは、化合物とタンパク質の作用を予測する際、それまでに蓄積されたデータを元に学習して判断する。すなわち、良質なデータが多ければ多いほど、AIは正確な判断ができるということになる。しかし、しかし、研究に関わる重要な機密情報を公開するわけにはいかないため、従来は自分の研究室で得られた限られたデータを使うしか方法がなかった。Scienceに掲載された論文によると、今回開発されたシステムでは、各研究室から得られたデータを一旦バラバラにして別のサーバーに保存し、特別な暗号システムによってAI上で認識されるため、ほかの研究室に研究データを知られることなくAIの精度を向上させることができる。

Science Newsによると、すでにこのシステムには2万通りの薬物・タンパク質間の相互作用を学習させており、さらに学習を続けることで、これまでに報告されていない作用も発見されると考えられている。また、同様のシステムは製薬研究だけでなく、プライバシー管理が重要な病院業務など、様々な分野に応用が可能であり、これからの発展に期待が高まっている。