中国初の人工知能教科書 来年から小・中・高等学校で採用、上海で試験導入

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小・中・高等学校を対象とした中国初のAI教科書が、11月に上海で公開された。中国メディアcnbetaの報道によると、華東師範大学で開催された「AI-上未来智造者-人工知能教育フォーラムおよび人工知能優良コースシリーズ教科書発表会」において、中国初のAI教科書が発表された。このシリーズの教科書は、中国の学校における人工知能教育の現状を鑑みて、多くの教育学者、人工知能学者、技術系教師らが、小・中・高等学校向けに開発したものだ。

2017年8月に中国国務院が公開された「次世代人工知能開発計画」では、全国民に向けた人工知能プロジェクトの実施と、小学校・中学校・ 高等学校生向けに人工知能関連コースを開設すること、そしてプログラミング教育を促進するという方針が打ち出された。さらに2018年1月、中国教育部(日本の文部科学省に相当)は、全国の高校のカリキュラムに、人工知能、ロボットなどに関する学習を盛り込むことを公表した。ただし、人工知能教育業界においては、カリキュラム作りや、専門教師の育成、生徒の学習評価のメソッドなどに関するリソースが不足しており、教育環境や教育手法も乏しいことが課題とされていた。このため、今回、多くの専門家が5カ月もの時間を掛けて「AI-上未来智造者」シリーズを開発したのだという。

このシリーズの教科書は、すでに6巻が出版され、さらに4巻の出版が予定されている、2019年春の新学期から、上海嘉定と昆明の100校以上の小・中・高等学校で試験導入されたのち、中国全土の数百校におよぶ小中高でも採用される見込みだ。