新華社のAIアナウンサー 海外から問題提起も

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新華社と中国の検索エンジンSogou社は、11月上旬、浙江省烏鎮で行われた世界インターネット大会において、AIアナウンサーによるニュース実演を披露した。3Dを駆使してなるべく立体感を出す従来のやり方と異なり、頬の筋肉構造や唇の動きを細部までを再現し、音声と背景の画像とも完全一致させるところに注力したのが今回のAIアナウンサーの特徴だ。大会の翌日、BCCやCNNを含め海外の大手メディアから、賞賛と共に問題提起の声が上がった。

中国新華社によると、AIアナウンサーは見た目が改善されただけでなく、まゆげの動き・まばたき・うなずきなどもプログラミングされ、声の抑揚をつけることで、不自然さを取り除く工夫が施されているという。また、AIアナウンサーは24時間働き続けられ、改良を重ねていくうちに、たくさんの言語にも対応できるようになる。これにより、報道のスピードと品質の向上や、コスト削減も期待されている。

一方、海外のメディアからは、こうしたAIの場合、改善と改良を施し続けないと、観客は飽きてしまうリスクがあるという指摘がある。また、英オクスフォード大学の教授マイケル・ウールドリッジ氏は、「不気味の谷現象」に気をつけるべきだと警鐘を鳴らした。不気味の谷現象とは、ロボットなど人間のように見える存在に遭遇したとき、人は嫌悪感を覚えるという現象だ。AIアナウンサーには、まだまだ課題が山積みのようだ。