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欧州最大のヘルスケアプロバイダー、Subtle Medicalと提携 – 高速PET/CTの導入へ

欧州16か国に260のセンターを持ち、92000名の医療専門職を要するAffideaは、Subtle Medicalとの提携を公表した。同社のSubtlePETシステムは、高速PETスキャンを実現するAIソリューションで、医療画像に関連したAIシステムとしては最も早期にFDA 510(k)認証を取得したものの1つとして知られる。

LaingBuissonが報じたところによると、SubtlePETはディープラーニングテクノロジーにより、画像品質を損うことなく最大約4倍の高速化を実現するという。Affideaは昨年12月にも医療AI企業のAidenceとの提携を公表しており、臨床パフォーマンスの効率化と質的向上に対し、積極的な技術導入を行う姿勢を鮮明にしている。

PET-CT検査は悪性腫瘍の早期発見、全身検索などに有用である一方、長い撮影時間のために長時間の姿勢保持が困難な患者にとって負担が大きかった。スキャン時間の短縮による患者体験の向上は、検査の裾野を広げる技術利用として期待が大きい。今回の大規模ヘルスケアプロバイダーとの提携により、一連の技術に対する一層の洗練も見込まれることになる。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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