Ibex Medical Analytics – 英国「AI in Health and Care Award」を受賞

イスラエル・テルアビブに本拠を置くIbex Medical Analyticsは、英国が展開する「AI in Health and Care Award」を受賞し、総額5000万ポンドの資金を共有するプロジェクトの1つに採択された。

Ibexが22日公表したところによると、この受賞に伴い、同社のGalen Prostateはオックスフォード大学やロンドン大学ユニバーシティカレッジなどの大規模NHS病院6施設へ導入されるという。Galen Prostateは前立腺標本から高精度にがんの存在を識別するAIソリューションで、既に世界各国において多数の病理検査室に実装され、日常臨床のワークフローに取り込まれている。直近ではピッツバーグ大学医療センターにおける検証研究成果が、Lancet Digital Healthに公表され話題を呼んだ(過去記事)。

英国では毎年10万人が前立腺生検を受けており、その数は今後10年間で2倍になることが予想されている。病理医による詳細なレビューは時間を要するため、専門医の不足と相まって診断と治療導入の遅れ、誤診の増加が強く懸念されており、同領域におけるテクノロジーへの期待は多大となっている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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