医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例コニカミノルタ - COVID-19対応の心エコーAI解析ツール

コニカミノルタ – COVID-19対応の心エコーAI解析ツール

COVID-19の合併症に心機能障害があり、米国心エコー図学会(ASE)や欧州心臓血管画像学会(EACVI)は心エコーによる左室機能の定量分析などを推奨している。コニカミノルタ・ヘルスケア・アメリカズDiA imaging Analysisと共同でAIベースの心エコー解析ツールを提供しCOVID-19に対応する。

コニカミノルタのプレスリリースによると、DiAとの提携によって心エコーの検査プラットフォーム「Exa」上で「LVivo」という一連のツールが利用される。そこでは駆出率・左室収縮能・壁運動の自動評価が行われる。エコー装置上ではなく、遠隔のワークステーションで解析を行うことで、患者と検査スタッフの接触を最小限に抑え、COVID-19感染リスクに備えるという。LVivoは近く開催の北米放射線学会(RSNA)2020バーチャルミーティングでもデモが予定されている。

COVID-19のニューノーマルでは、最前線の臨床検査が「増加する手順に対処する」という新たな課題に直面した。「ワークフローの自動化」「評価時間短縮でボトルネック軽減」「迅速な意思決定のサポート」「新型コロナウイルス曝露リスクの最小化」がコニカミノルタの提供するAIソリューションに期待されている。

TOKYO analytica
TOKYO analyticahttps://tokyoanalytica.com/
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
RELATED ARTICLES

最新記事

注目の記事