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Hyro – バーチャルアシスタントによる「COVID-19ワクチンに関する問い合わせ対応」

米国におけるCOVID-19のワクチン承認以降、医療機関への電話問い合わせは500%を超えるなど、患者サポート業務にも多大な負荷を生じている。ヘルスケアAIスタートアップであるHyroは、COVID-19ワクチンに関わる問い合わせ対応のバーチャルアシスタントを開発し、米国内医療機関への配置を進めている。

Hyroのプレスリリースによると、同社の会話型AIソリューションは、COVID-19ワクチン接種の適格性や副作用リスク、種々の懸念事項に応答できるほか、予約の自動化も実現しているという。医療機関への問い合わせ急増は絶対的な人的リソース不足を生み、電話窓口においては長い保留時間が市民のフラストレーションを高めている。結果として、必要なワクチン接種が回避される事象も確認されており、事態の改善は急務であったとのこと。

Hyroのバーチャルアシスタントはタイムリーな問い合わせ対応を可能とすることで、必要な情報が得られない患者数をこれまでの65%削減できることを謳っている。感染症拡大防止の観点からは速やかな集団免疫の獲得が望まれており、ワクチン接種の推進を助ける鍵となるか、大きな注目を集めている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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