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COVID-19時代 – 空港利用者の安全性確保とタッチレス技術の台頭

新型コロナウイルス感染症とともに生きる時代にあって、空港・航空会社・規制当局は、安全性確保を前提にした空港運営のためのグローバルなフレームワーク確立が求められている。米カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置くコンサルティング企業「Frost & Sullivan」は、フランス大手の電機企業「Thales Group」と共同し、空港における安全性管理についてのレポートを公開した。

21日、Frost & Sullivanが明らかにしたところによると、「ポストCOVID-19時代、空港における不確実性・リスク・安全性をどのように管理できるか」と題した分析報告を公開した。これはThales Groupおよび航空専門家の洞察を仔細に分析したもので、COVID-19パンデミックに伴う航空業界の傾向を探った上で、現時点での空港ターミナルにおける課題に焦点を当て、そのソリューションを示すもの。同レポート内では、

  • AIベースのセキュリティシステムにアップグレードし、より迅速かつスマートに自動化されたデータ処理プラットフォームの提供
  • 乗客およびスタッフの安全性確保のため、体温測定や生体認証に関するタッチレステクノロジーの導入
  • 意思決定プロセスのグローバル化
  • WHO、ICAO、IATA、ACIなどとの連携による標準化されたプロトコルの開発推進
  • 情報共有によるフィールド操作の最適化

などを求めている。

タッチレスは日常のあらゆる場面で急速に普及しているが、国・地域単位での感染拡大予防の観点から、空港における同技術の導入と徹底利用は欠かせない。技術導入によるオペレーションの変化に加え、セキュリティおよび特有のトラブルシューティングにまで対応する管理プラットフォームの確立は喫緊の課題となっている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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