AIを用いて精神疾患治療薬を合成する共同研究が開始

AIを用いた創薬研究を行うNumerate社と、精神疾患など神経系の治療薬研究を行うLundbeck社が、共同で、精神・神経系の治療薬を開発すると発表した。今回の共同研究の目的は、Numerate社のAI技術を活用して、Lundbeck社が得意とする精神疾患研究を行うというもので、最終的には臨床現場で実際に使用できる薬物の提案まで行う予定であるという。

Numerate社の記事によると、同社はD4と呼ばれるAIシステムを持っており、このシステムはすでに創薬において多くの実績を残している。また、神経系に関する治療薬を開発する際は、特に吸収・代謝・排泄・毒性などの条件を初期段階から考慮する必要があるため、研究が難しい分野であるが、D4を使うことで、これらをふまえた上で研究を行うことができるようになるという。これらの事実からも、今回の共同研究が双方にとって有意義なものになるといえそうだ。

Lundbeck社の記事によると、同社で研究を行うKlaus Bæk Simonsen氏は、「これまで脳の病気に関する生体分子が発見されても、それに作用する分子を作成できないケースが多かった。しかし今回の共同研究でAIを利用することで、この問題も解消されるだろう」と述べたという。また、Lundbeck社は、2020年の頭には、研究成果として発見した分子のリストを発表したいとしている。