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喫煙が生物学的加齢を加速させることをAIが解明

イギリス・カナダの研究チームは、AI技術を利用して、喫煙が生物学的加齢に関連していることを示し、研究成果を学術誌Scientific Reportsにて公表した。喫煙習慣があることで、複数の血液生化学検査値が実年齢での水準を超えて推移しており、喫煙が及ぼす健康影響の大きさを直接的に示す結果に注目が集まっている。

米メディアEurek Alertによると、14万9千人の成人血液サンプルをニューラルネットワークに学習させたところ、男性・女性のいずれにおいても喫煙者は非喫煙者に比べ、約2倍までの生物学的加齢を示したという。研究チームのPolina Mamoshina氏は「喫煙は人々の健康を破壊するものだが、加齢にも直接的影響があることを明らかにした」と研究成果の重要性を強調する。

米国疾病管理予防センターの公表では、喫煙に起因した死亡は同国内で年48万人を超え、これはHIV・アルコール多飲・違法薬物・交通事故などを合算した死亡数を上回っている。NVIDIAニュースセンターの報道では、今回得られたアルゴリズムを利用することで、喫煙が他の主要疾患に与える影響も定量的に調べることが可能としており、引き続く研究成果への期待も示している。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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