医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例多剤耐性結核にAIプラットフォームで取り組む - InveniAI社のTBMeld

多剤耐性結核にAIプラットフォームで取り組む – InveniAI社のTBMeld

結核治療で重要な役割を果たすイソニアジドやリファンピシンのような薬剤に治療耐性を有する結核は「多剤耐性結核(MDR-TB)」と呼ばれる。結核の撲滅へ世界的な取り組みが続く中、MDR-TBが存在することは公衆衛生上の課題であり脅威となり続ける。医療AIプラットフォームを開発するInveniAIは、結核治療に応用するAIの開発を発表している。

InveniAIの7月31日付プレスリリースによると、同社のAI技術AlphaMeldを搭載した結核治療用プラットフォームTBMeldは、新規結核ワクチン・既存治療薬と新規治療薬の組み合わせなどの発見や追跡あるいは評価に用いられる。機械学習アルゴリズムに基づく予測モデリングによって、結核の耐性株・非耐性株、いずれの患者にも合わせた効果的な治療オプションを提供することを目指す。

今回のTBMeldoのプラットフォーム構築には、世界中の感染症対策を支援する慈善団体ミューラー健康財団(MHF)との提携が発表されている。WHOの報告では、世界的な結核発生率は年2%で減少しているが、2030年までの持続可能な開発目標(SDGs)には年4-5%の減少率に加速させる必要があり、革新的で手頃な価格帯の優れた対抗策が期待されている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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