IBM 人の脳構造を参考にAIの開発へ

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IBMの研究グループは、人の脳構造を参考にした、まったく新しいコンピュータの基本設計の開発に取り組んでいる。AIの普及に伴い、コンピュータが処理すべき情報量は近年格段に増加しており、これまでの設計思想では、限界を迎える可能性さえある。

現在のコンピュータは、1940年代にノイマンが提唱した基本構成に基づいている。ScienceDialyが報じた研究者のコメントによると、「人間の脳では、シナプスが情報処理と格納を同時に行なっている。ノイマンの基本構成を超えた新しいアーキテクチャでは、メモリが情報処理に積極的な役割を果たすことになる」とのこと。

人間の脳が20ワット弱の電力消費で非常に優れた情報処理を行うのに対し、現在のAIはメガワット・ギガワットベースのスーパーコンピュータ上で制御されている現実がある。このほど学術誌Nature Communicationsに発表された同グループの研究論文上でも、「この技術を開発することは、大規模でエネルギー効率の高いコンピューティングシステムの実現に繋がる」と期待を寄せている。