台湾 長庚医療グループ 人工知能センター実験室を設立

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長庚医療グループは、2018年内に4500万台湾ドル(1.6億円)の投資を行い、人工知能センター実験室を設立した。現在、実験室には博士4名、修士6名、さらに10名あまりのメンバーが在籍しているという。台湾物連網によると、実験室の主任郭昶甫(コー・ヨンフー)は、AI技術を臨床医学に応用することで、医師の仕事を助けるだけでなく、現場の人手不足の改善につなげていくのがこの実験室の狙いだと語っているという。

実験室の研究チームは、まず最初にデータの収集、分析、および解析における重複作業をすべてシステム化することに取り組んだ。さらにCTスキャンやレントゲンの画像から、自動的にいくつかの病気を特定したり、分析することができるよう、開発を行った。彼らは、特にがん治療に関するシステム開発に注力しているが、郭によると、資料となる病理図には、2億画素を超える画像も含まれるという。だが、その中でがん細胞であることを示す部分は、わずか数千画素である可能性も高い。このため、がん細胞を含む病理図を資料全体から検出するには、膨大な労力がかかる。人工知能を活用すれば、医師が肉眼でチェックするよりも、はるかに効率的な診断が可能となると考えられる。このシステムに新たな技術は必要ないが、彼らは臨床現場で導入することができるよう、各業界とともに努力していきたいと考えているという。

医療AIはまだまだ新しい市場で、アメリカのFDAでさえ、2017年になって初めてAI関連の技術認証ができた状態だ。従来は事前に選別したデータを使ってAIの技術を高めてきたが、臨床ではノイズになるデータのほうが圧倒的に多い。これについて郭は、実験室での研究にとどまらず、実際の臨床現場でAIをトレーニングをすることが必要だと述べている。