赤ちゃんの泣き声からその意味を識別するAIアルゴリズム

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赤ちゃんの泣き声からその意図を識別できるのか – 米ノーザンイリノイ大学の研究チームは、非常に興味深いこの命題に対し、AIアプローチによる解決を目指している。研究成果は学術誌IEEE/CAA Journal of Automatica Sinicaに収載されている。

Becker’s Health IT & CIO Reportが報じたところによると研究チームは、赤ちゃんの”cry signals”を解釈するため、乳幼児の泣き声パターンとその特徴を分析するAIアルゴリズムを構築しているという。研究を率いるLichuan Liu博士は「特別な言語かのように、泣き声には健康に関連した情報さえ多く含まれている」としている。

明確な意図や特定の健康状態の補足に繋げるには、シナリオごとの泣き声データが必要になる。現時点では十分数を確保できていないが、著者らは医療機関との連携を進めることで必要なデータの確保に努めることを明示している。どのような答えが待っているのか、研究の行く先に大きな関心が集まる。

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TOKYO analytica
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1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。