Mindshare Medical 肺がん診断AIでCEマーク認証を取得

Mindshare Medical社は12日、同社の肺がん診断AIシステム「RevealAI-Lung」が欧州におけるCEマークの認証を取得したことを公表した。CTスキャン画像から肺がん診断を行うAIプラットフォームとしては、同製品が最初の認証取得となる。

Mindshare Medicalのプレスリリースによると、RevealAI-Lungの活用により、画像読影における偽陽性の低減と読影時間の短縮が実現できるとしている。これは生検を含む不要な追加検査を避けることにも繋がり、患者にとって負担の大きい「侵襲的検査」の回避と医療費の健全化に資する可能性がある。

欧州において肺がんは男女の主たる死亡原因であり、2017年には37万6千人が命を落としている。これは全がん死亡の20%を占めており、肺がんの正診率向上と一連の検査・診断の効率化は極めてインパクトが大きい。Mindshare Medical CEOのMichael Calhoun氏は「我々の製品がヘルスケア全体に利益をもたらせることを楽しみにしている」と、今後の市場展開に大きな期待を示している。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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