Google CEOのSundar Pichai氏「AI規制の必要性とあり方」に言及

欧州の経済シンクタンクBruegelが今週月曜にブリュッセルで主催したイベントのスピーチにおいて、Alphabet Inc.およびGoogleのCEOであるSundar Pichai氏は「AIが規制される必要について私自身には疑う余地はない。しかし完全に新しいルールの適用によって規制をゼロから始める必要はないでしょう」と語った。

経済情報メディアBloombergではSundar Pichai氏の声明について報じており、近く数週間後にEUがAI規制の立法化を発表することに対し、事前に言及した内容と位置づけられる。EUの技術規制には医療AIおよび自動運転技術などいわゆる「ハイリスク部門」とされるAI開発者に対する法的拘束力のある新しい要件が含まれるという。また、規制によって企業はシステム構築を透明化する必要に迫られる可能性がある。

AlphabetおよびGoogleは長年にわたり当局からの厳しい規制圧力と闘ってきた背景がある。Pichai氏は「潜在的な損害リスクと社会的なチャンスとの均整なバランスをとるルール」に対しては慎重ながらも歓迎するとしている。2019年11月にThe Wall Street Journalらが報じたGoogleによる米国内での大量の医療データ収集方法(過去記事参照)については米国連邦政府の調査に直面しており、プライバシーの取扱いについて厳しい批判を受け続けている。

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TOKYO analytica
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て、東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。