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中国における2019年医科学系ベストトピック

中国国内紙Health Newsは、2019年に話題となった医科学系トピックのトップ10を公表した。選出にあたっては、政府健康委員会や疾病管理予防センターの専門家、臨床医学系および公衆衛生領域の科学者らが招待された。

中国主要メディアChina.org.cnは昨日、このランキングを報じている。リストのトップ2を占めるのは、権威ある学術誌The New England Journal of Medicineに掲載された2つの研究について。いずれの論文も、慢性腎臓病(CKD)に伴う貧血を対象とした治療薬・ロキサデュスタットの臨床試験に関するもので、上海の研究チームが報告している。

3番手として示されたのが、眼疾患の診断支援を行うAIプラットフォームで、広東省の中山大学中山眼科センターの医師が構築したもの(関連論文)。同システムでは、87%という高精度診断と高速診断を実現したとして話題となった。その他には、複数の大規模疫学研究や、脳血管疾患・肝がん・肺がん・ジカ感染に関する新規治療法の開発などが含まれていた。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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