医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例AIバーチャルアシスタントにCOVID-19対応機能追加 - スタートアップGYANT

AIバーチャルアシスタントにCOVID-19対応機能追加 – スタートアップGYANT

一般消費者向けの健康管理AIチャットボットとして立ち上げられたGYANTは、次第にB2Bモデルに移行して医療機関や保険会社との提携プログラムを提供するようになった。その一環として、イリノイ州拠点の医療機関OSF HealthCare(OSF)が「新型コロナウイルス感染症 COVID-19のスクリーニングと患者教育を提供するアシスタント機能」を緊急追加している。

Becker’s Health ITではGYANTからの3月17日付けのリリースを報じている。OSFは以前からGYANTにサービスを提供しており、その機能のひとつとしてCOVID-19対策アシスタントClareを実装した。ClareはCOVID-19の症状とリスクに関する正確な情報をユーザーに伝え、質問に回答し、患者を適切なケアと機関へ誘導する。感染症流行により急増したコールセンターの負担が軽減されている。今後もCDCとWHOのガイドラインに基づきプログラムはアップデートし続けるという。

AIアシスタントClareの実装から最初の2日間でCOVID-19に関する14000件のやり取りが行われ、患者の85%が肯定的にとらえている。OSFのシニア・バイス・プレジデントJennifer Junis氏は「この医療危機と言える状況では、Clareのようなフレンドリーで高い接続性が不可欠でしょう。患者らは私たち医療関係者とコミュニケーションすることを望んでいるのです」と語っている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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