医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例韓国Vunoとエムスリー - 日本国内での胸部CT診断支援AIの販売へ

韓国Vunoとエムスリー – 日本国内での胸部CT診断支援AIの販売へ

韓国で医療用のAIソフトウェア開発を行うVunoは、医療情報サービスのエムスリー(M3)を通じた日本市場への参入計画を明らかにしている。

韓国の日刊紙 The Korea Heraldが18日に報じたところによると、Vuno社の胸部CT診断支援システム「LungCT AI」が日本国内での販売許可を取得し、エムスリーがその配給を行うという。肺の結節病変を検出・報告する同システムは、充実性結節で感度100%、すりガラス状結節で感度97.3%、過去1万件のCTで「未検出だった肺結節」を3%検出したスクリーニング性能をうたう。

Vuno社は胸部CT診断AIの他にも、胸部X線・眼底検査・認知症などの診断システムを提供している。それら技術に関する研究報告はVuno社のPublicationsで閲覧可能である。エムスリーは海外との医療AI関連事業の提携を多方面で進めており、中国アリババとの共同開発については過去記事を参照いただきたい。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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