医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例Optomed - AI内蔵の携帯眼底カメラ「Aurora IQ」を発表

Optomed – AI内蔵の携帯眼底カメラ「Aurora IQ」を発表

世界的に増加の一途を辿る糖尿病網膜症患者に対して、携帯型の眼底検査機器の開発が各所で進む。失明原因となる眼科疾患の診断プロセス変革を目標に掲げるフィンランドのOptomed社は、携帯型眼底カメラとAIを組み合わせた製品を開発している。

Optomedの26日付のプレスリリースでは、同社の最新製品「Aurora IQ」が発表された。携帯型眼底カメラの画像からAIによる解析が数秒で行われ、眼科検診プロセスの高速化とコスト削減が期待される。同社でデバイス開発部門を率いるLaura Piila氏は「これまで様々なAI企業、研究チーム、大学との強力なパートナーシップを推進し、革新的なAI分析を提供してきた。これは眼底スクリーニングへのアクセスを改善し、失明を防ぐことへの貢献の歴史だ」とする。

Aurora IQは既に欧州CE認証を取得しており、速やかなマーケティング活動へと移行する。Optomed社は56の国際特許と60カ国以上での販売実績を持ち、携帯型の眼底カメラ領域で最有力なリーディングカンパニーのひとつとして存在感を強めている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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