米カリフォルニア大学バークレー校の研究チームは、EHR情報に基づき、新型コロナウイルス感染症の後遺症、いわゆる「Long COVID」のサブタイプを特定した。
eBioMedicineから今月公開された研究論文によると、COVID-19の発症後にLong COVIDが確認された6,469人のデータを用い、この解析を行っている。これはEHRデータに基づき、後遺症の表現型データをモデル化し、類似性の評価を行ったもの。独自アプローチによってLong COVIDの特徴間の「ファジーマッチング」を可能とした上で、類似性スコアによって患者をクラスタリングしている。結果、後遺症を有する患者には6つのクラスターが存在し、それぞれが異なる表現型異常のプロファイルを有していることを明らかにした。
研究者らは、「この研究成果が患者サブグループへの層別化基盤となり、さらなる研究と精密な臨床管理戦略を推進することができる」と結論付けている。
関連記事: