12月17日、東京都内で開催されたムーンショット国際シンポジウムでソフトバンクグループ孫正義社長は、高齢社会の医療費高騰に対する解決策として、DNA解析を中心とした医療に焦点を当てるべきと提言した。
Bloombergの報道によると孫氏は、日本とインド・東南アジア諸国が共通のAIプラットフォームを構築し、中国や米国の巨人と戦うチャンスが生まれるとの構想をかかげている。彼の出資するポートフォリオ企業には、がん遺伝子解析で早期発見を目指すスタートアップGuardant Health inc.や、血液検査のスタートアップKarius Inc.が含まれている。
先月、ソフトバンクグループが発表したYahoo JapanとLINEの統合計画にみられるように、次世代のAI開発競争のためアジア最大級のプラットフォームを構築する戦略が始まっている。同グループの医療AIに対する取り組みには今後も注目してゆきたい。