英大学 NVIDIAのAI画像診断技術を導入

英ロンドン大学キングスカレッジ(KCL)は、NVIDIAのAIによる医用画像診断技術「Clara プラットフォーム」の導入を決めた。KCLは、4つの関連病院にこのプラットフォームを導入し、画像診断の質および迅速性の向上を通して、800万人に及ぶ患者の治療効果改善に寄与したいと考えている。

Claraプラットフォームは、放射線科医が行う画像診断をAIによって補助するのみでなく、従来画像の撮影高速化や、3Dイメージを含めたより詳細な画像への再構成を実現する技術だ。英テクノロジーメディアThe Inquirerの報道によると、KCLとNVIDIAは、これらの病院に研究者やエンジニアを配置し、臨床医と共同して、効率性の最大化と新しい知見の探索に努めるとしている。

英国では、診断すべき医用画像が年16%の割合で増加しているにもかかわらず、放射線科医は1%しか増えず、深刻な専門医不足が社会問題化している。NVIDIAは、KCLのSebastien Ourselin教授の言葉として、「我々の専門知識とNVIDIAのテクノロジーが、英国における患者ケアの現状を大きく改善するだろう」としている。

The Medical AI Times
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