ガーナのGoogle AIの代表は、ナイジェリアやその周辺のアフリカ諸国の経済や災害対策などのために、AI導入を手助けする計画を明らかにした。Googleは、かねてからアフリカにおけるAI研究に巨額の投資を行っており、本格的な社会実装に力を入れ始めているという。
ナイジェリアのネットメディアVanguardによると、Googleは、複数の高等教育機関、研究センター、ナイジェリアの大学教授とAI研究のパートナーシップを推進しており、AIやその他新技術のメリットを全国的に広めていこうとしている。その一環で、洪水をはじめとする災害対策や、ヘルスケアなどの領域へのAI導入を進めていくようだ。
米ネットメディアQUARTZは、Googleが、ガーナの首都アクラに設置されているアフリカ最初のAI研究所に対して巨額の投資を行ったことを報じている。アクラを選んだ理由として、地元の大学が生態系分野の研究に明るいことや、アフリカ数理科学研究所の支店との近さ、そして国としての実績が決め手であったとしている。今回の計画公表は、かねてからの投資の延長にあるものと考えられている。Googleは、AI研究の成果を着実にアフリカ諸国へ広めようとしている。