イスラエルのスタートアップ AIで放射線科医のデータ処理におけるボトルネックを解消

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TIME誌主催の「50 Genius Companies of 2018」の1社として、イスラエルのスタートアップ企業「Aidoc」が選ばれた。これはAmazonやAppleなどの有名企業が名を連ねるリストだ。Aidocはテルアビブに本社を構える創業2年の企業で、CTスキャンの解析に独自のAIを利用している。

ISRAEL21cの記事によると、放射線科医がCTスキャンの結果に目を通すより前に、AidocのAIは画像から重大な異常を発見し、ただちに医師が見る画面にアラートを送るという。同社CEOのElad Walach氏は、「AidocのAIを使用すれば、放射線科医の画像解析時間が60%短縮される」と語っている。放射線科医の作業負荷が急増し、それがデータ処理のボトルネックとなっている昨今、AidocのAIのような製品を導入することで、緊急事態でも患者をその場で治療できるようになるとも同氏は言う。

TIME誌がAidocを紹介している記事によれば、放射線科医の画像解析における異常発見に関して、AidocはこれまでCTスキャン約26万枚の画像を精査し、50,000時間分の作業を節約したという。また、医療関連データは2020年までに2兆3,000億ギガバイトに達すると予測されている。人間がロボット医師にお世話になる世界はまだ遠いが、医療用AI市場は2021年までに66億ドルに達すると見られている。