AIによってガンの目印となる物質を検知

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ガンの免疫治療を行うGritstone Oncology社は、がん細胞に特有のネオアンチゲンという物質を発見するAI「EDGE」を開発し、その有効性を証明する論文を発表した。このAIを用いることで、ガンの免疫治療に関する研究が大幅に進展する可能性が高いという。

ガン細胞については、遺伝子変異の影響によってネオアンチゲンという物質を生成するということが知られており、この物質は各患者に固有のものである。すなわち、体内ではネオアンチゲンをガン細胞の目印とすることで、ガン細胞のみに作用し、副作用の少ない薬の開発が可能になるのである。MedCity Newsによると、EDGEを用いることで、これまで発見が難しかったネオアンチゲンを比較的高精度で検知することが可能になるという。今回発表された論文では、EDGEと従来のネオアンチゲン検出方法を比較する形で行われた実験について詳細が述べられている。この論文によると、従来の方法では12人中4人のネオアンチゲンしか見つけられなかったのに対し、EDGEは11人のネオアンチゲンを検出したという。

Nasdaqによると、今回開発されたAIによって、患者一人ひとりに合わせたガン治療が進展する可能性が大きいという。また、Gritstone Oncology社の研究員であるTimothy Chan氏は、この最先端のAIがガン免疫治療の発展に貢献できるとうれしいと述べている。