AIによる統合失調症の診断が高精度で可能に

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カナダのアルバータ大学の研究グループは、患者の脳を検査して統合失調症を診断するAIを開発したと発表した。AIはEMPaSchizと名付けられ、統合失調症は診断が難しい分野の病であるにも関わらず、現在の段階では87%の精度で診断することが可能だという。

FITによると、統合失調症は様々な症状を引き起こすため、診断が非常に難しいという。通常、病気の診断は患者が訴える症状によって行うが、統合失調症は患者ごとに異なる症状を訴えることも少なくないため、それが誤診につながる可能性が大きいのだという。アルバータ大学で研究を主導したSunil Kalmady氏によると、今回開発されたAIは、機械学習によって統合失調症患者の脳の状態を大量にスキャンすることで、より正確な診断が可能になっているという。また、今回の研究は、診断後にまだ何の治療も受けていない患者からデータを採取したという点で革新的な機械学習でもある。これによって、初期段階の症状から病気の診断を行うことが可能になるという。

IBMのホームページによると、2017年にIBMとアルバータ大学は同様の研究を74%の精度で実現しており、今回の研究はその精度を10%以上も高くしたものとなっている。研究に関わったAndrew Greenshaw氏は、これからのAIはさらに多面的に症状を分析できるようになるはずだと述べており、注目すべき分野だと言えるだろう。