スタートアップがヘルスケアAIを先導する

ヘルスケア領域におけるAI開発とその利用は急速に進み、新しい技術が日々公開され続けている。そういったなか、AI開発の主軸となっているのは、アカデミアや大企業ばかりではない。途方もない市場の大きさと参入障壁の意外な小ささは、小規模な組織にとってもまばゆいビジネスチャンスとなっている。

The Journal of mHealthの報道では、ヘルスケア関連のAIスタートアップは2013年以降、43億ドルもの資金調達に成功しているという。CB Insightsが公開したAIスタートアップの活動統計からは、特に米国・中国のスタートアップが活発な動きをみせており、これはヘルスケアAI開発の全体的な傾向にも矛盾しない。

ヘルスケアAIへの参入は、アルゴリズム構築に必要な質の高いデータと、そのパフォーマンスを最大化できる技術力を持っていれば比較的容易に実現できる。特に身体侵襲性の低いデータ収集であれば、非医療者でのデータベース構築も可能となり得るため、AIエンジニア単独でのヘルスケア領域における起業もみられるようになった。

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TOKYO analytica
TOKYO analyticaは、データサイエンスと臨床医学への深い造詣を武器とし、健康に関するあらゆるモノ・コトのエビデンス構築・普及をお手伝いするメディカルコンサルティングプロジェクトです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。