AIを利用しマイクロRNAから感音性難聴を予測

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マイクロRNA(miRNA)は近年大きな注目を集めている。遺伝情報を持たないことからノンコーディングRNAとも呼ばれるが、特に哺乳類においてはmiRNAが遺伝子発現の多数を制御していると考えられ、疾患発症との関わりも多く指摘されている。今回、AIを利用した解析で、このmiRNAと感音性難聴との関連も明らかとされた。

学術誌Scientific Reportsに4日公開された論文によると、米カンザス大学の研究チームは、機械学習アルゴリズムを利用することで、外リンパ由来のmiRNAの情報単独から、感音性難聴の存在を予測することに成功したという。この成果は感音性難聴の発生メカニズムに関して、分子レベルでの理解に役立つ可能性もある。

感音性難聴のリスク因子には加齢があり、高齢化の進む社会においては疾患が与えるインパクトも大きい。研究チームは昨年、NeuroReportにおいて、miRNAが他の内耳疾患とも関連していること示した研究成果を公表しており、発生機序に基づく新しい内耳疾患治療法の開発にも大きな期待が集まっている。