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歯科パノラマX線で遺体の身元を自動識別する技術

生前と死後のパノラマX線(歯列全体を回転撮影したもの)を比較して個人の身元を特定する手法は、法医学関連の歯科学として信頼されている。その手法を改善し自動化する技術を紹介する。

ドイツ学術誌RöFoでは、生前と死後のパノラマX線画像のデータベースから個人の身元を自動でマッチングする技術が報告された。MathWorks社の画像認識ソフトウエアComputer Visionと解析ツールMATLABが利用されている。治療や老化で歯の一部の特徴が失われたり追加された場合でも適切にマッチングできたという。

東日本大震災を経て、法医学的な歯科学は遺体の身元確認のために重要な手法として日本歯科医師会でマニュアル化された。震災当時の歯科医たちの地道な努力で多くの遺体の身元が特定されたが、その労力は相当なものだったといわれている。マニュアル内ではX線撮影がフローに組み込まれ、被災地の最前線でも持ち込みやすく作業が簡易なデジタルデータとしての特性が活かされる。将来の大規模災害への備えとして発展が望まれる一方で、歯のデータとしての堅牢性は生体認証技術としても注目されている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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