AIを利用した豚の健康増進

Photo by iStock

Scotland’s Rural College(SRUC)を中心とした研究チームは、顔認識アルゴリズムを利用し、豚の健康状態を評価する取り組みを行っている。豚の表情の豊かさは広く知られているが、同チームは過去の研究で「豚が表情による意思疎通を行っている可能性」も指摘していた。

BBCが報じたところによると、研究チームは、顔認識アルゴリズムを利用し豚の満足度やストレス度合いを捉えることで、豚の健康状態を評価しようとしているという。チームが開発しているツールでは、各豚の表情を常時モニタリングし、精神的・身体的な不調を示唆する豚がいた場合、農場主に警告する機能を持つとのこと。

人間に対する顔認識システムは近年著しい技術向上がみられる一方、人権問題やマイノリティへのバイアス問題など、ネガティブな側面も多く取り上げられるようになった。獣医学領域で示された今回の取り組みは、技術の健全利用としてアカデミアを含めた多方面から前向きに捉えられている。

前の記事歯科パノラマX線で遺体の身元を自動識別する技術
次の記事NVIDIA Inception programより – 病理学のあり方を変えるAI技術
TOKYO analytica
TOKYO analyticaは、データサイエンスと臨床医学への深い造詣を武器とし、健康に関するあらゆるモノ・コトのエビデンス構築・普及をお手伝いするメディカルコンサルティングプロジェクトです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。