Google 肺がんの超早期発見AIアルゴリズムを開発

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先週、米国カリフォルニア州で開催された年次開発者向け会議(Google I/O)で、Googleが「超早期肺がんをCTから識別するAIアルゴリズム」を開発したことを公表した。このアルゴリズムにより、放射線科専門医による読影でも見逃されがちな微小変化を、がん病変として正確に捉えることができる。

The Telegraphの報道によると、これはGoogleのAIチームと、Alphabet傘下のライフサイエンス部門・Verilyとの共同研究成果であるという。放射線科医の6人に5人が見落とす早期変化を捉え、通常診断の1年前でのがん識別を実現するとのこと。Googleのリサーチャー・Lily Peng氏は「1年もの早期発見により、生存率は40%程度も向上し得る」とインパクトの大きさを強調する。

肺がんの早期変化を適切に捉えることは難しく、読影を行う放射線科医の技量差も少なくない。アルゴリズムの診断精度が多面的に検証され有効性が確認されれば、画期的な医療ブレイクスルーとなる可能性がある。The MassDeviceによると、この研究成果は学術誌・Nature Medicineにて公開予定とのこと。

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TOKYO analytica
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The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。