高い医療画像解析技術によって大きな注目を集めるイスラエルのスタートアップ・Zebra Medical Visionは昨日、胸部レントゲン写真から気胸の存在を警告できるAIシステムに関し、米食品医薬品局(FDA)からの承認を受けたことを公表した。
医工学系メディア・FierceBiotechの報道によると、同アルゴリズムは数百万に及ぶ胸部レントゲン画像を利用して構築されており、医師は従来より80%以上早く、自信を持った診断にたどり着けるとしている。Zebra Medical VisionのCEO・Eyal Gura氏は「我々の製品に重要な付加価値を与えられ、多忙な放射線部門への助けともなれることを嬉しく思う」とコメントしている。
特に急性期の現場など、時間的制約のあるなかでの胸部レントゲン読影には大きなストレスが伴う。同メディアによると、実際米国では、気胸の誤診・診断の遅れによって年間74000人が影響を受けているとし、熟練の放射線科医においても利用価値が高いことを指摘している。