乳がん患者のおよそ10-15%が、がんの転移・再発によって亡くなっている。台湾Chang Gung大学の研究チームは、乳がんの転移・再発を予測するAIアルゴリズムを開発した。
学術誌International Journal of Medical Informaticsにて、今月公表された論文抄録によると研究チームは、臨床病理所見と血液検査から乳がんの転移・再発を事前予測するAIアルゴリズムを構築したという。302例の乳がん患者からなる前向きコホートデータを利用しており、最適モデルでは、がん転移の3ヶ月前での高精度な予測が可能であったとのこと。
乳がんの転移・再発を早期に予測し適切な治療介入を行うことは、患者予後を大きく改善する可能性がある。治療後フォローアップの内容や間隔など、重要な医学的判断をサポートするシステムとして期待が集まる。