赤ちゃんの泣き声からその意図を識別できるのか – 米ノーザンイリノイ大学の研究チームは、非常に興味深いこの命題に対し、AIアプローチによる解決を目指している。研究成果は学術誌IEEE/CAA Journal of Automatica Sinicaに収載されている。
Becker’s Health IT & CIO Reportが報じたところによると研究チームは、赤ちゃんの”cry signals”を解釈するため、乳幼児の泣き声パターンとその特徴を分析するAIアルゴリズムを構築しているという。研究を率いるLichuan Liu博士は「特別な言語かのように、泣き声には健康に関連した情報さえ多く含まれている」としている。
明確な意図や特定の健康状態の補足に繋げるには、シナリオごとの泣き声データが必要になる。現時点では十分数を確保できていないが、著者らは医療機関との連携を進めることで必要なデータの確保に努めることを明示している。どのような答えが待っているのか、研究の行く先に大きな関心が集まる。