医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例AIが看護師のケアを特別なものへ導くか?

AIが看護師のケアを特別なものへ導くか?

看護師の思いやりに溢れたケアは、患者と家族の病院での経験にプラスの影響を与える。では、そのケアに対する患者満足度はどのように分析され、看護師らを導いていくだろうか。AIによって看護ケアに対する患者満足度を分析した研究がJournal of Nursing Administrationに発表された。

AI in Healthcareでは、米企業GetWellNetworkのメンバーによって行われた同研究の概要が紹介されている。入院患者がフィードバック用プラットフォームに提出したコメントに対して、自然言語処理・機械学習・感情分析を適用した結果、看護師の行動によって患者に伝わる最重要なテーマが「礼儀と敬意(courtesy and respect)」であると分かった。

著者らは、AIによって患者コメントを定性分析する研究が、患者と家族にとって最も有意義な看護師の行動を明らかにできると結論づけている。また、看護師らが主体的に同様の研究に関わり、医療AIの発展に寄与することを期待している。

TOKYO analytica
TOKYO analyticahttps://tokyoanalytica.com/
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
RELATED ARTICLES

最新記事

注目の記事