axial3D – 医療と3Dプリンティングを繋ぐ英スタートアップ

英ベルファストに所在する医療系スタートアップaxial3Dが先週、The European DatSci Awardsの’Best use of Data Science/AI in Health/Wellbeing’(健康医療分野でのAI利用への表彰)に選出された。

axial3Dは機械学習技術を利用し、臨床医が3Dプリンティングを容易に実臨床に導入できるソフトウェアやサービスを提供している。具体的には、複雑な外科手術に際し、外科医が3Dプリントされたモデルを利用することで事前の精緻なシミュレーションを実現した。また、この種のモデルを患者教育や術前説明に利用することで、患者のより良い理解が得られることは多くの先行研究が明らかにしているという。

同社は本年7月に、シリーズAラウンドとして240万ポンド(約3億2千万円)の資金を調達しており、現在大幅な事業規模の拡大に着手している。医療の質向上に貢献する先端技術利用には今、大きな注目が集まっている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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