医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例富士フイルム - RSNA 北米放射線学会でAI画像技術「REiLI(怜悧)」を展示

富士フイルム – RSNA 北米放射線学会でAI画像技術「REiLI(怜悧)」を展示

富士フイルムが展開するAI画像診断技術REiLI(怜悧)が、2019年12月1日から5日までシカゴで開催される Radiological Society of North America’s (RSNA)北米放射線学会の年次総会で展示紹介される。放射線科医を支援する、日常業務のワークフローに取り込まれたAI診断システムとして、医療画像領域でのイニシアチブを得るべく、REiLIブランドのプロモーションを推進する。

FUJIFILM Medical Systems U.S.A.からのリリースによると、RSNAで展示されるAIラボでは、富士フイルムが開発したAIアルゴリズムとして、CTでの肺結節検出、CTおよびMRIでの脳出血と脳梗塞の検出などが紹介される。そこでは、パートナーベンダーとして統合されるアルゴリズムも併せて紹介される。Riverain社の肺結節、MaxQ社の脳卒中、Lunit社の胸部X線とマンモグラフィ、LPixel社のMRIにおける動脈瘤、Koios社の乳房超音波(過去記事)、Aidoc社の肺塞栓(過去記事)、Gleamer社の骨折、といった多数のAI画像診断アルゴリズムが含まれている。

RSNAは、放射線科医を支援するAIに対して、積極的に取り込む姿勢をとってきた。今回の年次総会でも、実際のワークフローにどのようにAIが影響を与えていくか、その将来的な展望に触れるセッションが開催される。AI画像診断の国際的な競争のなかで、富士フイルムがどのような存在感を示すか期待される。RSNA開催後のレポートについても本メディアで引き続き追跡したい。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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