イスラエル・テルアビブに本拠を置くスタートアップ・Aidocは今月、シリーズBラウンドとして2700万ドル(約30億円)の追加調達に成功した。これにより2016年創業の同社は、計4000万ドルの投資を受けたことになる。
米メディア・MedCity Newsの報道によると、Aidocは医療画像解析において高い技術を持ち、頭蓋内出血を識別する同社のAIアルゴリズムは、米国食品医薬品局(FDA)やヨーロッパの規制当局からの承認を得ているという。また、同社によるCT画像解析は既に100万枚を超え、2年以内に協力病院を500に伸ばすことを公表するなど、競合他社からのリードを保ち続けている。
Aidocの高速・高精度スキャン技術には、放射線科における読影効率化の実際的な期待が大きい。また医療AI、特に医療画像解析においては積極的な実臨床利用を睨むスタートアップが増えた。そういったなか、公的承認の壁を越えるかどうかにはベンチャーキャピタルからの大きな関心も集まっており、今後の投資基準に関わることが想定される。