ヨーロッパ医療AI学会2019

ヨーロッパ医療AI学会(AIME)は1985年から開催されている国際学会で、「医療におけるAI」をテーマに最新研究知見の共有や、関連チュートリアル・ワークショップを通した学習機会の提供が行われている。

本年のAIMEは6月26-29日の4日間、ポーランドで開催される。ゲストスピーカーの一人、Anthony Chang氏は小児循環器科の医師でありながら、医療AIの推進に積極的な起業家としても知られる。同志が創業し、メディカルディレクターを務めるthe Medical Intelligence and Innovation Institute(MI3)は、小児医療でのイノベーションを画策し、Sharon Disney Lund Foundationから多額の寄付も受けた。

近年のAI技術向上に伴い、医療AI関連の学会も数多く設立されている。その質は必ずしも一様ではないが、アカデミア・企業の研究者たちに直接会い、最新知見について議論する機会が増えることは素晴らしい。AIMEは5月15日までを早期登録期間とし、20-30%程度の参加費割引も行っている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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