翼を持つドローンが命を救う

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オランダ・アムステルダムに本拠を置くスタートアップAvyは、医療サプライの配送や野生動物保護への利用を目的に「翼を持つドローン」を開発した。垂直・水平方向への高速移動を実現した同プロダクトは、僻地医療アクセスや救急医療体制の大幅な改善を実現できる可能性がある。

欧州のテックニュースを取り扱うSilicon Canalsの報道によると、このドローンは1時間の飛行で約70kmの水平移動が可能と、従来のドローンに比べて飛躍的な移動能力を持つという。向こう3年間に渡って検証される「Medical Drone Service」にも本機が利用されるとのこと。ここでは、血液製剤や医薬品のドローン配送の信頼性・安全性が精緻に検証される。

本メディアでも過去にインドにおける例を取りあげたが(過去記事)、交通網の発達が十分でないエリアなどを中心に、医薬品配送におけるドローンの利用を試みるケースが増えている。一方で従来のドローンでは水平移動の航続距離・速度に限界があり、地域のコア医療センター・備蓄センターと現場の時間距離を劇的に短縮する本技術には期待が大きい。

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TOKYO analytica
TOKYO analyticaは、データサイエンスと臨床医学への深い造詣を武器とし、健康に関するあらゆるモノ・コトのエビデンス構築・普及をお手伝いするメディカルコンサルティングプロジェクトです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。