手術ロボットが人工関節置換を高精度化

Drip on the background a hospital corridor concept

韓国のGachon University(カチョン大学校)は、同Gil Medical Centerで行われた整形外科手術に関し、手術ロボットによるアシストを利用した人工膝関節置換術に成功したことを公表した。NAVIOと呼ばれるこの外科手術システムを活用した例は、韓国国内では初めてとなる。

Korea Biomedical Reviewが先週報じたところによると、Gil Medical Center整形外科教授であるSim Jae-ang氏が主導した本手術では、変形性膝関節症を持つ患者に対してNAVIOを活用した人工関節置換を行ったという。手術は成功し、患者は快方に向かっている。NAVIOは”Image-Free Platform”としても知られ、UVカメラを活用した3次元画像構築によって、従来のCTスキャンによる関節評価を避け、患者の被曝量を低減することができる。またロボットによる手術アシストは整形外科医の手技精度を向上させ、より正確な関節置換を実現させるとのこと。

NAVIOは英国の老舗医療機器メーカー・Smith & Nephewが開発したプロダクトで、日本においては近畿大学が本年4月に導入を公表している。国内においても人工膝関節置換術・人工股関節置換術のいずれもその施行件数は急速に増加しており、執刀医ごとの手技精度のバラツキを改善する手術支援システムは、その発展への期待が非常に大きい。

前の記事Digital Health Now 2019 – イスラエル最大級のデジタルヘルス会議
次の記事GE Healthcareが医療機関のAI採用を促進する新規プログラム – 画像データ活用支援のAIプラットフォーム「Edison」
TOKYO analytica
TOKYO analyticaは、データサイエンスと臨床医学への深い造詣を武器とし、健康に関するあらゆるモノ・コトのエビデンス構築・普及をお手伝いするメディカルコンサルティングプロジェクトです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。専門はメディカルデータサイエンス。ロンドンでのベンチャーエンジニアを経て、英国内の大学で医療データベース研究に従事。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。