心臓CTと問診からのリスク因子に機械学習を適用し、心筋梗塞および心臓死の発生を予測した前向き試験が学術誌Cardiovascular Researchに発表された。15年間の追跡で1912人の被験者のうち76人で実際に起きた心臓疾患イベントを正確に予測できたという研究成果であった。
Medical Xpressでは、同研究が患者のリスクを個別に予測できるものとして紹介している。循環器専門医が従来用いていた、心血管疾患のリスク評価にAtherosclerotic cardiovascular disease(ASCVD)risk scoreがあるが、そのスコアではイベント発生のリスクを過大評価していると研究結果から指摘されている。
研究グループによると「個別の予測から、患者個人への生活上の指導など推奨事項が導かれ、有害な心イベントに苦しむリスクを減らすことに役立つだろう」と語られている。