CES 2020 – 台湾AIスタートアップによる呼吸音モニタリングシステム

毎年恒例となった世界最大級の技術見本市「CES 2020」が、米ラスベガスで始まった。7日~10日の4日間に渡る開催期間中、世界各国から6万人の参加を見込む。医療関連商品・サービスも多く紹介されるが、ここでは近年勢いが増す「台湾発医療AIプロダクト」を取り上げる。

台湾メディアDigiTimesが報じたところによると、Taiwan Tech Arenaパビリオンには、Heroic-Faith Medical Scienceが開発した「AIによる肺音モニタリングシステム」がある。システムでは、複数の検出パッドを使用することで患者の呼吸音データを自動収集し、肺血管攣縮や肺水腫、肺線維症などを含む複数の病態の初期症状を検出できるとしている。

呼吸の評価は呼吸様式の観察や、古典的な聴診器による聴診を主としているが、手軽な持続的評価手段は限られていた。Heroic-Faithによるシステムでは経時変化を捉えられるほか、パッド位置を複数とすることで多角的な肺アクティビティの評価を行うことができる。本システムがどれほどの疾患予測力を持つかについては更なる検証が必要となるが、非侵襲的な検査機器として発展の可能性を多分に秘めている。 

前の記事武田薬品とMITがAI研究を推進するプログラムを発表
次の記事米大規模ヘルスケアプロバイダー AIトリアージツールを導入
TOKYO analytica
TOKYO analyticaは、データサイエンスと臨床医学への深い造詣を武器とし、健康に関するあらゆるモノ・コトのエビデンス構築・普及をお手伝いするメディカルコンサルティングプロジェクトです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcherを経て東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。