医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例TransEnterix社 - 手術ロボットへAIシステム追加申請しカメラ自動追従を可能に

TransEnterix社 – 手術ロボットへAIシステム追加申請しカメラ自動追従を可能に

手術ロボット分野に新規参入したTransEnterix社は、Senhanse Systemという手術支援システムで2017年にFDA承認を受けた。同社の手術ロボットは、外科医が操作アームから組織の固さを感じられるフォースフィードバックや、視線の動きで内視鏡カメラを操作できるアイトラッキングを特徴としている。TransEnterixはシステムにAI機能を追加するためFDAの510(k)申請を提出したことを発表した。

療機器を専門とするメディアMassDeviceによると、TransEnterixは新しいAIシステムによって内視鏡カメラを手術器具にタグ付けて自動追従させることができるようになるという。同社のCEOであるAnthony Fernando氏は「手術で最も重要なことのひとつに、カメラの手術視野から手術器具が見えなくならないことがあります。このカメラ機能はAIによる機能拡張で最終到達を目指すところの第一歩にすぎません。さらにはデータ分析から手術の理解を深めてゆきます」と語った。

TransEnterix社のSenhanse Systemは、業界リーダーであるIntuitive Surgical社のda Vinci(ダ・ヴィンチ)を猛追するべくシェア拡大に挑んでいる。より多くの外科医のもとへ自社の手術ロボットを届けるため試験的なリース契約も開始した。今回のAI機能追加申請は、外科医の仕事を置き換えるものではなく、システムが外科医の見方や考え方を改善することを目指しているという。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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