医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例医療系AIスタートアップ・ベンチャー企業の動向Caption Health - AIによる心エコーのガイドシステムでFDA承認を取得

Caption Health – AIによる心エコーのガイドシステムでFDA承認を取得

Caption Healthは7日、AIによる心臓超音波検査のガイドシステム(Caption Guidance)でFDAの承認を取得したことを公表した。市場販売が承認された同システムは今後、特に循環器を専門としない医師・医療専門職における心臓超音波検査施行の敷居を下げ、一般的検査としての普及を支える可能性を持つ。

Caption GuidanceではAIによるリアルタイムナビゲートにより、心臓超音波検査への習熟が無い者でも「診断に利用できる水準の高品質な画像」を得ることができるという。また、同社システムに搭載されたAIアルゴリズムにより、一連の検査施行で得られた画像のうち、品質が高く診断に寄与すると考えられるクリップを自動抽出することもできる。

心臓超音波は高度な施行技術が求められる検査の1つで、検者間での品質差が大きい。循環器専門医や一部の検査技師などを除けば、一般診療において日常的に利用できる検査手技とは言えなかった。AIガイドシステムは、特に非専門家における需要が大きく期待され、循環器疾患の早期スクリーニングや疾患コントロールに大きな役割を果たすとみられる。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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