医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例AIを巡る医療経済・政策医療機関幹部の89%が効率化を実感 - オランダKPMGのAI調査「Livin in AI Wolrd」

医療機関幹部の89%が効率化を実感 – オランダKPMGのAI調査「Livin in AI Wolrd」

オランダを本部とするコンサルティングファーム KPMGからのレポートには、医療機関の幹部の89%が既にAIによる医療システムの効率化が始まっていると回答している。

Healthcare IT Newsによると、KPMGのAIに関する世情調査「Livin in AI World」で扱った5分野のうちにヘルスケアが含まれている。各セクターを代表する751名が、AIの将来・メリットの最大化・課題の克服に講じているステップに注目している。医療・ヘルスケアにおいては、回答者の53%が他の業界よりAI採用が先行していると言い、一方で37%の回答者が、トレーニング・コスト・プライバシーの要因でAI実装ペースが相殺され遅すぎると考えている。

AIはシステムの効率化を通して、患者ケアへのアクセス向上・改善に寄与すると91%が回答している。AIによる診断の効果は68%が実感、今後2年以内に診断分野への大きな影響が出ると47%が確信している。KGMGの担当者Melissa Edwards氏は「実質的にはほぼすべての主要な医療関係者がAI分野のプログラムを推進しようとしています。臨床医を支援するツールとしてのAIは、各種の文献発表で支持されている通りです」と語る。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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