米SymphonyAI Group – TeraReconを傘下に

米SymphonyAI Groupは多セクターにまたがるAI企業連合で、近年医療AIへの取り組みを加速させている。このほど、医療画像AIで知られるTeraReconをその傘下に加えた。

SymphonyAIの公表によると、TeraReconは高度な医療画像技術とAIソリューションにより、ヘルスケア領域における広範なオープンプラットフォームの構築を目指すという。既に同社が提供するシステムは全世界900の医療機関に導入され、臨床医のサポートを行っている。今後もTeraReconは独立して運営されるが、SymphonyAI Groupに先行して含まれる医療AI企業Concertoとの技術的協調が強く期待される。

昨今、多くの新興企業が医療画像解析にAIテクノロジーを持ち込むことで、医療資源の効率化・診断医学の質的向上に貢献してきた。FDAはAidocやZebra Medical Visonを含め、多くの画像解析アルゴリズムに青信号を灯している。今回のパートナーシップ締結が、今後の医療画像AIにおける勢力図にどう影響するか、大きな注目が集まる。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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