一般消費者向けの健康管理AIチャットボットとして立ち上げられたGYANTは、次第にB2Bモデルに移行して医療機関や保険会社との提携プログラムを提供するようになった。その一環として、イリノイ州拠点の医療機関OSF HealthCare(OSF)が「新型コロナウイルス感染症 COVID-19のスクリーニングと患者教育を提供するアシスタント機能」を緊急追加している。
Becker’s Health ITではGYANTからの3月17日付けのリリースを報じている。OSFは以前からGYANTにサービスを提供しており、その機能のひとつとしてCOVID-19対策アシスタントClareを実装した。ClareはCOVID-19の症状とリスクに関する正確な情報をユーザーに伝え、質問に回答し、患者を適切なケアと機関へ誘導する。感染症流行により急増したコールセンターの負担が軽減されている。今後もCDCとWHOのガイドラインに基づきプログラムはアップデートし続けるという。
AIアシスタントClareの実装から最初の2日間でCOVID-19に関する14000件のやり取りが行われ、患者の85%が肯定的にとらえている。OSFのシニア・バイス・プレジデントJennifer Junis氏は「この医療危機と言える状況では、Clareのようなフレンドリーで高い接続性が不可欠でしょう。患者らは私たち医療関係者とコミュニケーションすることを望んでいるのです」と語っている。